木村峻郎講演 弁護士による「空き家問題の訴訟とリスクヘッジ1」

木村峻郎講演 弁護士による、空き家問題の訴訟とリスクヘッジ1

第2<空き家の問題点>
空き家を放置すると以下の如き、弊害が生じる。

(1) 庭木の手入れが不十分となると、木の枝が隣地に超境し、或いは雑草も生い茂り、蚊やその他の害虫が繁殖する。
(2) 不審者の塒(ねぐら)(※寝座の意)になり、近隣の治安が悪化する。
(3) 放火が発生する危険性が高まる。
(4) ゴミの不法投棄により、近隣の衛生状態が悪化する。
(5) 空き家の屋根瓦やテレビアンテナ等が落下し、近隣住民や通行人が負傷する危険性が生じる。
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そこで「空き家対策特別措置法」が制定された。

第3<空き家対策特別措置法>
 ① 空き家が近隣住民や通行人の生命、身体、財産等に損害を与える危険性が高い場合、市町村長は空き家の実情や権利関係等を独自に調査をすることが出来る(空き家対策特別措置法9条1項)。そして、この場合には、市町村の職員は所有者や管理者の承諾が無くても、空き家内に立ち入ることも出来る(同条2項)。

 ② 「そのまま放置すれば倒壊等著しく保安上危険となる状態」になったときは、市町村長が、「⑴所有者等に損害発生防止のための必要な措置をとることを勧告し(空き家対策特例措置法14条第2項)、⑵それにも拘わらず改善措置をとらなかった者に対して、「必要な措置をとることを命令し(同条第3項)、更に命令に従わないときは「代執行をする」ことができる(同条第9項)。

次回へ続く

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一問一答.com 民法中級2
http://1mon1too.com/civil2-2

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