木村峻郎弁護士講演「仲介業務をめぐる法律問題PartⅧ」

木村峻郎 講演 仲介業務をめぐる法律問題PartⅧ

厳選したテーマを木村峻郎弁護士が解説していきます。

第1<貸主Aの土地上に、借主Bが建物を建築することが出来る権利>
  
 1.使用貸借契約
借主が無償で物を貸主から借り受け、これを使用することができる契約(民593条)。
   
例)父親から土地を無償で借りて長男が自宅建物を建築する。
  <ポイント>
   ①借主の死亡によって、契約が終了する(民599条)。又、契約で定めていた時期が到来すれば、契約は当然に終了する(民法597条1項)。
②契約で契約期間を定めていなかった場合、契約の目的が達成された時点で契約が終了する(民法597条2項)。
   例)火災で自宅建物を焼失したBが自宅建物を再築できるまでの間、Aの土地を借りてプレハブ住宅を建てる場合。
例)「試験勉強のため」という目的で友人のノートを無償で借りた場合、試験が終了すれば目的を達したということで返還しなければならない場合が身近に理解できる具体的な例である。

2.賃貸借契約 
貸主が土地をBに使用させる代わりに、借主がこれに対して賃料を支払うことを約束する契約(民601条)。
  <ポイント>
  例)Bが駐車場として利用するため、Aの土地を借りる。
賃貸期間を定めていなければ、A又はBはいつでも解約の申入れをすることができる。そして、申し入れから土地の場合は1年経過したときに契約終了の効果が生じる。ちなみに、建物の場合には3か月、動産の場合には1日で契約が終了する(民617条1項)。

◎建物所有を目的とするAの土地につき、賃貸借契約をする場合、Bの権利は下記記載の「借地借家法上の借地権」となり、借地借家法の適用を受け、Aの契約の解除が厳しく制限されることになる。

次回へ続く

以上

アイランド新宿法律事務所