木村峻郎弁護士講義「被害者の過失③心因的要因」

木村峻郎弁護士講義
「被害者の過失③心因的要因」

被害者の過失 その3

被害者の心因的要因、⑴
身体的要因は損害賠償請求において斟酌されるか

【心因的要因】
身体に対する損害が、加害行為のみによって通常発生する程度・範囲を超えるものであり、且つその損害拡大について被害者の心因的要因が寄与しているときは、722条2項を類推適用することによって、その損害の拡大に寄与した被害者の事情を賠償額の算定に考慮することが出来る(最判昭63.4.21)。
∵被害者の「過失」ではなく、直接適用できないが、損害の公平な分担という722条2項の趣旨は妥当する。

アイランド新宿法律事務所代表弁護士木村峻郎