木村峻郎弁護士講義「民法第20回,賃貸借契約等」

木村峻郎弁護士講義
「民法第20回,賃貸借契約等」

民法第20回 今回は、木村峻郎弁護士が作成した賃貸借契約についての演習問題です。末尾条文を参考に解いてみてください。

著 木村峻郎(アイランド新宿法律事務所 弁護士)

<第3 賃貸借契約等>
AはBから建物を1ケ月30万円で賃借し、レストランを経営している。ところが賃借した当該建物は雨漏りがするため、Aは1ケ月間レストランを休業している。 修理費用が金200万円の場合、以下の間いに答えて下さい。

1)当該雨漏りは建物を建築したY建築会社の手抜き工事によって生じたものであり、貸主Bには過失がなかった。この場合、AはBに対し、レストランを休業したことによる損害の賠償を請求することが出来るか、その結論と理由を述べて下さい。

2)AはBに対し建物の修理を請求したが、Bが修理をしてくれない場合、Aは自分で工事業者に依頼して修理したうえ、その修理費用200万円をBに請求することが出来るか、その結論と理由を述べて下さい。

3)雨漏りのためレストラン営業に支障を来したAは貸主Bに対し、賃料の全額または一部の支払を拒否することが出来るか、その結論と理由を述べて下さい。

【 参 考 条 文 】
①債務不履行による損害賠償 同第415条
債務者がその債務の本旨に従った履行をしないときは、債権者は、これによって生じた損害の賠償を請求することができる。債務者の責めに帰すべき事由によって履行をすることができなくなったときも、同様とする。

②賃貸物の修繕等 同第606条
1.賃貸人は、賃貸物の使用及び収益に必要な修繕をする義務を負う。
2.賃貸人が賃貸物の保存に必要な行為をしようとするときは、賃借人は、これを拒むことができない。

③賃借人による費用の償還請求 同第608条 第1項
賃借人は、賃借物について賃貸人の負担に属する必要費を支出したときは、賃貸人に対し、直ちにその償還を請求することができる。

以上

アイランド新宿法律事務所