木村峻郎弁護士講義「民法第19回,請負契約」

木村峻郎弁護士講義
「民法第19回,請負契約」

民法第19回 今回は、請負契約の演習問題です。末尾に参考条文記載しておりますので、チャレンジしてみてください。

著 木村峻郎(アイランド新宿法律事務所 弁護士)

<第2 請負契約>
AがBに工事代金3000万円で建物を建築して貰う契約をしたが、Bから引渡しを受ける前に天井から雨漏りしていたことが発覚した。なお、その修理費用は金 200万円である。この場合以下の問いに答えて下さい。

1)BがAに3000万円の工事代金の支払を請求した場合、Aは支払をしなければならないか否か、その結論と理由を述べて下さい。

2)前問において、仮にAが代金の支払を拒むことが出来るとした場合、その金額は代金3000万円全額なのか。それとも修理に必要な200万円の範囲に限られるのか、その結論と理由を述べて下さい。

【 参 考 条 文 】
①請負 同第632条
請負は、当事者の一方がある仕事を完成することを約し、相手方がその仕事の結果に対してその報酬を支払うことを約することによって、その効力を生ずる。

②報酬の支払時期 同第633条
報酬は、仕事の目的物の引渡しと同時に、支払わなければならない。ただし、物の引渡しを要しないときは、第624条第1項の規定を準用する。

③請負人の担保責任 同第634条
1 仕事の目的物に暇庇があるときは、注文者は、請負人に対し、相当の期間を定めて、その暇庇の修補を請求することができる。ただし、暇庇が重要でない場合において、その修補に過分の費用を要するときは、この限りでない。

2.注文者は、暇庇の修補に代えて、又はその修補とともに、損害賠償の請求をすることができる。この場合においては、第533条の規定を準用する。

④同時履行の抗弁 同第533条
双務契約の当事者の一方は、相手方がその債務の履行を提供するまでは、自己の債務の履行を拒むことができる。ただし、相手方の債務が弁済期にないときは、この限りでない。

以上

アイランド新宿法律事務所